『有害捕獲をする狩猟者(有害捕獲隊員)の技能講習免除規定を平成28年12月3日まで2年間延長』する改正法が下記の通り11月13日国会で成立しました。」鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律の一部を改正する法律鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律(平成十九年法律第百三十四号)の一部を次のように改正する。
附則第三条第二項中「平成二十六年十二月三日」を「平成二十八年十二月三日」に改める。

附 則
この法律は、公布の日から施行する。
公布日 平成26年11月19日 法律第111号

鳥獣害被害防止特措法に基づく技能講習の特例について

1.技能講習に係る技特例

鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律附則第3条第1項に該当する者は、銃砲刀剣類所持等取締法で定める猟銃の所持許可の申請又は猟銃の所持許可の更新の申請に際して、一定期間、技能講習修了証明書に代わる書類の添付が義務付けられました。

2.特例内容

該当者 特定鳥獣被害対策実施隊員 特定従事者
該当者要件 猟銃を使用して対象鳥獣の捕獲又は殺傷に従事している鳥獣被害対策実施単隊員 左記に掲げる者以外で、被害防止計画に基づき、市町村から鳥獣保護法に定める有害鳥獣捕獲の許可を受け又は従事する者として従事者証を受けて、猟銃を使用して対象鳥獣の捕獲又は殺傷に従事している者
期間 当分の間 平成26年12月3日まで
技能講習修了
証明書に代わる
書面
  • ①申請時に有効な特定鳥獣被害対策実施隊員の指名書又は任命書 (提示)
  • ①申請時に有効な有害鳥獣捕獲の許可証又は従事者証 (提示)
  • ②対象鳥獣捕獲等参加証明書
    (市町村発行のもの:提出
    特定鳥獣被害対策実施隊員として猟銃所持許可等申請日前1年以内に猟銃を使用して対象鳥獣の捕獲又は殺傷に1回以上参加したものであること
  • ②対象鳥獣捕獲等参加証明書
    (市町村発行のもの:提出
    特定従事者として猟銃所持許可等申請日前1年以内に猟銃を使用して対象鳥獣の捕獲又は殺傷に1回以上参加したものであること
  • ③誓約書(警察署備え付けのもの:提出
    猟銃所持許可等申請日前3年以内に銃刀法の規定による指示を受けたことがなく、
    受けるべき事由が現にないこと

3.留意事項

変わった!変わった?銃刀法改正~規制強化されました

近年発生している凶悪な事件に対応するため、銃砲刀剣類所持等取締法、通称銃刀法が改正され、その改正内容のうち、一部の法律は平成21年1月5日から既に施行されています。この改正銃刀法について紹介します。

動画での説明 - 政府インターネットテレビ

猟銃・空銃所持者のみなさんへ 更新申請時の変更点

更新申請期間の短縮

更新申請期間の短縮
  • ※ 許可の有効期間が平成22年2月3日以前の人は、旧更新期間が適応されます。
    お持ちの所持許可証の更新申請期間欄については、警察署で臨時書き換えを行います。

添付書類の追加

専門医の診断書
精神保健指定医(※)等の専門医が作成した診断書※ 精神保健指定医とは、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に規定される指定を受けた専門医を言います。
身分証明書
市町村役場が発行する、破産者ではない旨の証明書
誓約書
欠落事項に該当しない旨を誓約する書面

高齢者に対する認知機能検査

75歳以上(更新の場合は、誕生日に75歳になる者を含む)の所持者は、認知機能を確かめる簡易な検査を受検していただきます。※ 更新申請期間中に、運転免許更新のための講習予備検査を受検した方は免除規定があります。

技能講習の受講

所持する猟銃の銃種ごとに、実射を伴う講習の受講が義務付けられました。※ 改正法の施工後、初めての更新時は免除されます。

手数料額の改定

申請に係る手数料がそれぞれ引き上げられました。※ (例)更新許可証交付 5,800円 ▶︎ 7,200円

所持者の義務に係る変更点

実包の等の保管に係る努力義務

猟銃の所持許可者は、帳簿をつけ、実包の出納状況を記録することが義務付けられました。
記載する時及び記載事項については表のとおりです。

図
  • ・帳簿は一斉検査等の際に確認を行います。
  • ・射撃場において実包を消費したときは、領収書やスコアカード等を帳簿に添付しておかなkればなりません。
  • ・帳場は最後に記載してから3年間保存しなければなりません。
  • ※ 「交付」とは、小要件の移転を伴わない受け渡しを言い、例えば銃砲店への実包保管委託を指します。

実包の等の保管に係る努力義務

鉄砲と適合実包は同一建物内に保管しないようつとめなければならないこととされました。

狩猟前の射撃練習

毎年、狩猟を始める直前に、狩猟に使用する全ての猟銃について射撃上での練習を行うことが義務付けられました。